2かいだてのいえ

~あたたかい家づくりを目指した備忘録~

吹抜けがある戸建ては寒い。わけではない。

我が家は吹抜けがあります。

吹抜けのメリットデメリットでよく見るのはこんな感じでしょうか。

メリット
  • 解放感!
  • 光を取り入れて明るい家になる
  • 1階と2階につながりがある
  • 家族のコミュニケーションが取り易い
デメリット
  • 音やにおい匂いが伝わり易い
  • 二階のスペースが減る
  • 手が届かない空間があるのでメンテナンスに手間がかかる
  • プライバシーの問題
  • 構造的に弱くなる?
  • 寒くて暑くて光熱費がかかる?

 

新築の後悔ポイントはよくブログで書かれています(^^;

その中でも寒さ暑さに関する不満は慣れることができないので深刻だと思います。

  • 間取りの失敗
  • 収納が足りない
  • 設備や建材の失敗
  • コンセントが足りない
  • マンションは暖かかったけど戸建ては寒い。リビング階段にしたら二階から冷気が降りてくるので仕切りを付けた。新築なのに寒いので我慢して生活。など

 

 

躯体の性能について調べるといろいろな情報やキーワードが出てきます。

UA値、Q値、q値、C値、気密性、断熱性、耐震性、日射取得、日射遮蔽、換気方式、軒の長さや窓性能の重要さ、世界規模でみた日本の窓性能の位置づけなどなど。

ですが物事は調べるキッカケがないと調べることはありませんし、ましてや家造りのことはほとんどの人が人生一度きりなので知らないことばかり。

 

今は書籍だけでなく、ビルダーブログやHP、施主ブログ、そしてユーチューブからも様々な情報を得ることができます。

そしてそれらの情報が有益なものか、真偽のほどを判断できるかどうか。

コールドドラフトや結露は実際に体験してきたのでよくわかります。ですが、躯体性能がしっかりしていれば低規格のエアコン1台でも全館空調が可能だなんて体感していなかったらなかなか信じられないと思います。

エアコンのカタログに記載してある〇〇畳という能力がどういう前提条件によるものか考えたこともありませんでしたし、次世代省エネ基準を満たしてます!なんてチラシも信じてました。

実際は〇〇畳のエアコン能力表記なんて家の性能次第なので全くあてになりません。

 

知識実績のある信頼のおけるパートナー(工務店、設計士など)と巡り合えれば、自分が納得できる方向に軌道修正しながら家造りを進めていけます。迷い考えたうえで判断しても失敗はあるでしょうけど、安易に決めたりお任せにしないことで後悔は少なくなると思います。

 

 

新居は大きな吹抜けがありますが床下エアコンで気流感無く家中どこでもふんわりと暖かい。

 

全館空調の場合、吹抜けは空気が回るため有利だとか。シーリングファンは無くても1階2階の温度差はほとんどないので2階から冷気が降りてくることもありません。

 

10月末に入居してから11月になり、朝方はだいぶ冷え込んできました。

エアコンの使い方はまだ手探りで温湿度のコントロールは勉強中ですが、24時から6時までの夜間に23.5℃のタイマー設定で運用スタートしました。

11月半ばの北陸地方で日中は無暖房でもアパート生活からは信じられない快適空間。

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ここ数日は太陽光が差し込む北陸らしくない天気です。

試しに夜間にエアコンを稼働しなくても翌朝までの温度低下はわずか。20℃を切ることはなく、日中は日射によって室温が上がり半袖で過ごすほど。そして寝るまで暖かさは持続します。

わずかな日射でも室温がグングン上がるとなると、夏場の暑さがどれほどになるかちょっと不安。。

  

イニシャルコスト。ランニングコスト。快適性。どれほどの躯体性能が最適かは分かりませんが、寒空のなか帰宅して玄関ドアを開けたときのふんわりと暖かい空気感を一度体験できると、家に求める優先順位が変わるかもしれません。